教授の愛称で世界的に活躍する音楽界の重鎮【坂本龍一】の身に突然襲いかかった癌の病!
今回は坂本龍一が何故癌になったのか?現在の坂本龍一の状態は?徹底検証してみました。
坂本龍一はいつ癌になったのか?
1970年代後半から作曲家、音楽プロデューサーとして活躍し、今では世界的にもその名を広めている坂本龍一。
そんな世界的にも有名なアーティストを襲った癌の病は、果たしていつ発覚したのでしょうか?
音楽家の坂本龍一が中咽頭がん治療のため、活動を休止することが明らかになった。
2014年7月10日、坂本が参加するプロジェクト「commmons(コモンズ)」のオフィシャルサイトなどで正式発表された。
癌発覚後に出した本人のコメントからは、ファンの人達への申し訳さなが十分に感じられます。
2014の各イベント・コンサートへの出演、および今月30日に予定されていたパークハイアット東京20周年記念コンサートへの出演を見合わせることになった。
坂本もコメントを寄せており、6月末にがんが発覚したことを明かすと、「多くのみなさまに、多大なご迷惑をおかけすることは深く承知していますが、自分の身体あっての仕事ですから、このような苦渋の選択をせざるをえませんでした」と経緯を説明。
当時も第一線で活躍していた坂本龍一の突然の癌告白に、世間は大騒ぎでしたね。
中咽頭がんってどんな癌なの?
音楽プロデューサーと言う立場でありながらも、喉に関わる癌となれば致命傷にもなり得ない【中咽頭がん(ちゅういんとうがん)】とはどんな癌なのでしょうか?
中咽頭にできたがんを中咽頭がんといい、中咽頭がんは頭頸部がんの1つです。
咽頭の周りには多くのリンパ節があるため、頸部(首)のリンパ節に転移しやすいという特徴があります。
がんの発見時に頸部リンパ節への転移が見つかることも珍しくありません。
現在増えつつある喉の癌で、同じアーティストの【つんく】が生きて行く為に声を失った事は世間では有名な話ですよね。
つんくさんは喉頭を摘出する手術を決断した。そのときの心境を著書でこう綴っている。
「なにより妻と子供のために、僕は生きなければならない。(中略)歌い手として、声との別れは本当に苦しい。でも、命の代わりはない。僕の代わりもどこにもいない」
声で仕事をしてきた人気アーティストの苦渋の決断は、生きる為には仕方ない選択だった事がよく分かります。
がんになった原因はたばこ?
元々健康には気をつけていた方だと言う坂本龍一は、何故癌の病に侵されてしまったのでしょうか?
坂本さんは、とあるインタビューで、健康には人一倍気を使ってきたため「自分ががんになるとは思ってもみなかった」と告白していました。
なぜがんになったのか?坂本さんご自身でその原因などを調べたこともあったようですが、その要因は無数にあり分からなかったと話していました。
癌発覚当時は健康オタクと言われる程、食生活にも気をつかっていたそうですが以前はかなりのヘビースモーカーだったそうです。
中咽頭癌になるほとんどの人が喫煙者と言われているそうで、一部報道では坂本龍一の癌もたばこが原因だと言われていました。
昔から「木の葉の意志」と言われる程、意志が弱いとされる坂本龍一ですが、ヘビースモーカーで有名な友人のローリー・アンダーソンが禁煙に成功されているのを見て、ご自身も禁煙する事を決意したそうです。
治療方法は鍼治療で、2日に1回のペースで行われました。
最初は効果が現れず、治療が終わりドアを開けた途端にタバコを口にしていたそうです。
9回通ってもやめられないので、「あと1回通ってもだめだったら、諦めよう」と思いながら10回目の治療を受けた直後に変化が現れました。
たしかに喫煙したいのですが、タバコを口にすると身体がいやがって吸えない。
坂本龍一はその10回目の鍼治療以来、喫煙していないそうです。
当時、癌になった原因はたばこではないか?と世間では噂になりましたが、坂本龍一は癌におかされる数年前にはたばこを辞めていたそうです。
坂本龍一のがんの状態やステージ
自らが癌になるなんて少しも思っていなかった坂本龍一ですが、癌のステージレベルは残酷にも知らない間に進んでいました。
のどに違和感を覚え、受診すると中咽頭がんだと診断されました。ステージはⅡとⅢの間。
「まさか」でした。生まれて初めて死を意識しました。「がん」という言葉は重かった。
僕は「生きたい」と思いました。あらゆる選択肢を検討し、統計に基づいた生存率が明らかになっている標準治療に命を託すことにしました。
素直に「生きたい」と答えている所が、人間が死に直面した時の本質が見えた様でとても応援したくなりますね。
がんの放射線治療を拒否した?
中咽頭がんの治療法としては、一般的に放射線治療の効果が高いと言われていますが、坂本龍一はどんな治療法を選んだのでしょう。
ニューヨークの病院で放射線治療を数カ月受けました。のどが患部ですからうまく食事ができず、体重が最も多いときよりも10キロ以上減りました。
ヒゲや髪の毛も部分的に抜けてしまった。でも治療効果が良好でしたから、集中治療は予定通りで終わり、いまは経過を観察しています。
中咽頭癌の主な治療法と言われている放射線治療を受けた事を報告していますが、世間では少し違った報道が流れていました。
癌になる以前に福島の震災以来「脱原発運動」を行なっていた為、放射線治療は受けないと言う、間違った報道が流れてしまった事に本人も驚きだったそうです。
――放射線治療を拒否するという報道もありましたが。
「どうしてそうなるんでしょうね。笑ってしまいますが、まったく誤解です。」
いくら「脱原発運動」を行なっていると言っても、命のかかった治療法を断つと言う事はなかった様です!
世間が過度に放射線と言う言葉に敏感になりすぎた事に本人もうんざりだったでしょう。
福島の地震が噂のきっかけなの?
自分自身が癌になる以前に起きた福島の震災には大きな衝撃を受けたそうで、音楽活動以外にも自然問題に対して精力的に活動を行っていくようになったそうです。
「地震、津波、そして原発は私にとても大きなインパクトを与えました」と切り出す坂本。
「それ以前から環境問題を心配してはいたんです。自然について考える時間はたくさんありました。アーティストにとって自然は偉大なるインスピレーション源なんです。
音楽活動だけでも多忙を極めているはずの大物が、震災や原発の事で世界を良くしようと精力的に活動する姿には頭が上がりませんね。
現在の坂本龍一はがん治療済み
一度は死を覚悟した後に闘病生活を過ごし、現在70歳を迎えるにあたって坂本龍一は今何を思って生活しているのでしょう。
がん発覚から4年が経った現在、坂本さんの経過は良好のようで再発などもないようです。
“がんになるまで40年間休みがなかった”という坂本さん。現在は、毎日身体に気を遣いながら、ストレスを溜めないよう仕事も選びながら音楽活動を続けています。
現在の経過は良好と言う言葉には安心させられました。
しかし、癌になるまで40年休みが無かったと言うのにも驚きでした。
腸に負担をかけない生活を過ごす
癌になる以前から健康には気をつけているとお話ししましたが、現在ではまた違った形で身体に気をつかった生活を送っているそうです。
治療方針を決めるにあたり、がんや免疫力に関する本を読み漁って研究したという坂本さん。
免疫力を上げるには、腸の状態をよくすることがきわめて重要だと知り、病気発覚後、すぐに野菜中心の食生活に切り替えました。
さすが愛称が教授なだけありますよね(笑)
自分の身体の事でも気になる事はとことん調べて実行する所は、中々簡単な事ではありません!
健康に気をつけていながらも自らに降りかかった病に真摯に向き合い、見事仕事にも復帰出来た坂本龍一は、今も尚音楽業界の第一線で活躍し続けています。
福島の震災に影響を受け「脱原発」を訴えた事で「放射線治療を拒否する!」と言った世間の勝手な認識にも、笑って答えられるほど器の大きな人だと言う事も改めて感じさせられました。
今後は癌の再発と言ったマイナスなニュースではなく、新たな音楽で世間を明るくさせる話題が届く事を祈りつつ、これからもずっと応援していきたいと思います。
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